シネマニュース

【国立映画アーカイブコラム】これまでと少し違う、開館に向けて

2020年5月22日

  •  映画館、DVD・BD、そしてインターネットを通じて、私たちは新作だけでなく昔の映画も手軽に楽しめるようになりました。それは、その映画が今も「残されている」からだと考えたことはありますか? 誰かが適切な方法で残さなければ、現代の映画も10年、20年後には見られなくなるかもしれないのです。国立映画アーカイブは、「映画を残す、映画を活かす。」を信条として、日々さまざまな側面からその課題に取り組んでいます。広報担当が、職員の“生”の声を通して、国立映画アーカイブの仕事の内側をご案内します。ようこそ、めくるめく「フィルムアーカイブ」の世界へ!


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     新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、自由な外出も映画館で気軽に映画を見ることもできない日々が世界中で続いていますが、各国の映画関係者・映画ファンは、大事な映画の灯を絶やさないために、できる限りの活動をしています。日本では多くの地域でそれぞれの映画館が慎重に準備をすすめ、上映再開の緒につきました。


     国立映画アーカイブは現在、館内の一部リニューアル工事で休館中ですが、工期の変更により、開館日も当初の5月29日から延期することになりました。こうした状況をふまえ、今回のコラムでは予定を変えて、次の開館に向けた当館の活動や館外からでも利用できる動画のオンラインサービスについてお届けしたいと思います。


     リニューアル工事では、主に建物の入り口や1階のエントランス、2階の長瀬記念ホール OZUを改装します。入り口にはデジタルサイネージを設置し、1階ではロビー全体を広く快適に使えるようにして椅子やインフォメーションカウンターを新調し、2階ではカーペットや座席シートの布地の張替えなどを行います。また、案内表示のサインも館内全体で一新します。


     京橋本館が建てられたのは1995年で、この規模のリニューアルは初めて。館内の意見をヒアリングしながら関係協力会社とともに細かい調整を重ねて、約2年前から計画を進めてきました。小さなスペースではあるものの、1階にはオリジナルグッズの販売コーナーも設置する予定です。

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