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【コラム:やっぱり、映画館で見たい!第1回】TOHOシネマズ新宿・太田幸康支配人

2020年8月1日

  •  新型コロナウイルスの猛威の影響から、政府による緊急事態宣言を受けて日本全国ほぼ全ての映画館が休業を余儀なくされた。東京都では、休業要請を緩和するロードマップが「ステップ2」に移行した6月1日から多くの劇場が営業を再開したが、全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)が定めるガイドラインに基づき、座席数の50%しかチケットが販売できない状況が当面は続きそうだ。そんななかでも各映画館、働くスタッフたちは、細心の注意を払って来場者を迎えている。


     今までの日常が、どれほどかけがえのないものであったかを多くの人がかみ締めているなかで、「これまで通り映画館へ行くことに不安がある」と感じている人がいることも事実。では、映画館は現在本当に安全なのか? 映画館は本当に“3密”なのか? 映画.comでは劇場の運営に携わるうえで最前線を取り仕切る支配人に話を聞き、どのような対策を練っているのか、どのような思いで来場者を迎え入れているのか、現場で働く人々の声を届けていく。第1回は、TOHOシネマズ新宿の太田幸康支配人、同社マーケティング部の平松義斗氏に話を聞いた(取材日は7月15日)。


     TOHOシネマズは、6月5日から東京をはじめ関東近県で営業を再開。そんななかでも、いわゆる“夜の街”でクラスターが発生している新宿・歌舞伎町のど真ん中で営業し、劇場を切り盛りする太田支配人は連日、緊張を強いられているが、スタッフから来場者の声が届いたと明かす瞬間、嬉しそうに表情を綻ばせる。


     「営業再開後、お客様から『しっかり感染予防してくれているね。安心して映画が見られました。また来ます』と、帰り際にスタッフへ直接伝えてくださることが多々あり、本当に嬉しいですよね。また私の目から見て、スタッフ同士がまた一緒に劇場で働けるというモチベーションみたいなものを、再開してからは感じるようになりました」。


     一方で、現場から持ち上がってきた問題点、改善点は、この1カ月半のあいだに出てきたのだろうか。

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